ぐるーぷ藤のあゆみ

ぐるーぷ藤は30周年を迎えます

ぐるーぷ藤の市民参加の街づくりの活動は30年目に入りました。ワーカーズ・コレクティブ藤が設立の準備をしていた1991年は藤沢市の高齢化率が9%でした。当時、公的福祉と市場経済による福祉しかなかった時代に、私たちが地域で安心して暮らすため、市民同士の助け合いの仕組みが必要と感じ、自分たちで出資、運営し、暮らしに必要なサービスを創り出しました。
そして2021年、藤沢市の高齢化率は25%を超える勢いです。超高齢化委社会の中、新たな問題も生じています。
30周年を機に原点を見つめなおし、これからもぐるーぷ藤は地域の新たなニーズに市民目線で対応すべく、地域福祉の担い手としての自覚を深めて歩み続けてまいります。

ぐるーぷ藤の変わらぬ思い

「歳をとっても病気になっても障がいがあってもいつまでも自分らしく暮らせる街を創りたい。」これはぐるーぷ藤の立ち上げから変わらない理念です。お互いさまの気持ちを大切にという思いで、地域住民同士の助け合いを目ざしています。

そのために3つのミッションを掲げています。

  1. 安心して暮らせる地域社会を創るため、市民相互の助け合いの街づくりを進める
  2. NPO法人として社会的責任を果たすとともに、共に街づくりを行うため行政の政策提言を行う
  3. 市民事業で働く仲間の福利厚生を充実させ、自ら働きやすい職場環境を創っていく

市民参加により自分たちの暮らしやすい地域社会を創るための拠点、主導的役割を担う組織として、ぐるーぷ藤を位置づけています。

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湧き水がいつしか大河へ

最後まで自分らしく暮らせる街を創るにはどうすべきか、専業主婦の仲間5人で話しあい、1992年に助け合い活動をはじめたのが「ぐるーぷ藤」の第一歩です。

このたった5人の活動が、地域の皆さまのご支援をいただき、大きな地域活動へと広がりました。その私たちのあゆみを「川の流れ」に例えました。5人の手漕ぎボートから数百名の乗船員 (ご利用者、スタッフ、ボランティア) が乗船する客船へと展開していきました。

1992年、5人の呼びかけではじまった手漕ぎボートは、雨の日も晴れの日も手を休めることなく漕ぎ続けました。大きな波が来たときにはスクラムを組み、台風に出逢ったときは肩を寄せ合い船を守り、台風が去った後は皆で傷ついた船体を修理し、穏やかに晴れ渡った日は空を見上げて夢を語り、波を乗り越えるごとに乗船員(ご利用者、スタッフ、ボランティア)を増やしその絆を太くしていきました。現在(2016年)は、140名の乗組員と430名の乗客、「ヨロシク♪まるだい」「レストラン オハナ」の2,000名を超えるお客様も乗せ、多少の波風にはびくともしない航海ができる客船になろうとしています。
私たちを信頼し応援して育ててくださったご利用者、様々な情報を交換し合い、声援を送ってくださった地域の方々、そして忘れてはならないのは、荒波に漕ぎだした私たちをハラハラしながらも絶えず見守り続けてくださったご家族の皆さま、そして関係者の方々に感謝いたします。
今後も、私たちは初心を忘れず、安心して住み続けることができる街づくりを目ざし活動していきます。

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